2022/11/25

【新刊紹介】沢木耕太郎著「天路の旅人」


私たち「旅人」のバイブルで、誰もが憧れ、目指した旅行記「深夜特急」。
その著者、沢木耕太郎の新作ノンフィクション「天路の旅人」。
西川一三(かずみ、1918- 2008年)を知っていますか?
戦時中、内蒙古(現、中国内モンゴル自治区)からチベット仏教の巡礼僧になりすまして中国大陸の奥深く、秘境チベットまで、日本の「密偵(スパイ)」として潜入した人です。
戦争終結後もそのまま旅を続け、チベットからインドに抜けて、アフガニスタンを目指すもカシミール紛争で断念。鎖国中のネパールからシッキムに戻り、ビルマ、インドシナに向かおうとするときに、身バレして、1950年、日本に送還されるという「稀有な旅人」です。
帰国時は、朝鮮戦争の前夜で、GHQに一年近く、「竹のカーテン」の内側の情報を提供すると同時に、自らの経験を原稿に書くのですが、それがあまりに長大過ぎて、出版するところがありませんでした。
しかし、1967年になってやっと「秘境西域八年の潜行」(芙蓉書房。その後、1990年中公文庫)が出版されることになりました。それもだいぶ端折られたものでした。
今回、その生原稿に出会った沢木耕太郎が、本人に取材し、他の資料や地図にも照らして西川の旅の全体像を明らかにしたのが本書です。
沢木は書いています。「『秘境西域八年の潜行』という深い森を歩くための磁石のような、あるいは広大な海を航海するための海図のようなもの」として書いたのだが…。
本当に書きたかったのは「西川一三という稀有な旅人」だと。
私は、西川一三の名前と彼が戦中、密偵としてチベット潜入したことは知っていましたが、その詳しい経緯と足取りは知りませんでした。
というのは、西川のチベット行よりも40年も昔、明治30年頃に、既に大阪、堺出身の河口慧海(かわぐちえかい)が苦労の末、日本人初のチベット潜入を成し遂げていたからです。
しかも、西川が「密偵」として中国奥地を旅したことから、彼はてっきり「陸軍中野学校」のようなスパイ養成機関を出た軍国主義に染まった、屈強な軍人だと想像していたからです。
しかし、この本によって、彼はそのような屈強な軍人ではないのに、強力な「お国のため、天皇のため」という使命感や、河口慧海のような仏道修行という訳ではないのに、今よりもずーっと厳しい日中戦争の最中、すごい旅をやり遂げたことを知りました。
彼の旅の原動力は冒険家、探検家、あるいは登山家(アルピニスト)が持ち続けている「未知への憧れ」であったということを知ったのです。沢木耕太郎もそこに興味があったと思います。
西川が帰国してまもなく、彼は岩手県で美容器材の卸売りという、それまでの経験とはまったく関係のない、あるいは真逆の商売をはじめ、正月以外の364日、それに専念します。
彼は、日常生活の中に「未知」を見つけ、それにのめりこんでいく、生涯の旅を続けていたのです。
沢木耕太郎は、西川の歩いた道をたどりたいと思っていたが、コロナ禍によって、「以前よりさらに難しくなってしまった。(でも)諦めたわけではない。状況が好転したら何としても、内蒙古からインドまでの旅をしてみたいと思っている。」と…。
さあ、私たちも旅に出る時です。

2022/11/22

大阪府、二上山(太子町グランドから)

日課の二上山。今日も太子町グランドから登りました。
ちょっと岩っぽい所です
ダイトレ分岐
雄岳

2022/11/21

大阪府、奥河内紅葉散策(天野山金剛寺、延命寺)

 河内長野のある紅葉の名刹、天野山金剛寺と延命寺に行ってきました。どちらも見頃でした。

天野川

天野山金剛寺

天野山金剛寺

延命寺山門

延命寺






2022/11/18

大阪府、二上山(太子町グランドから)& 華の湯

今日も二上山。小春日和で温かい。

雄岳周辺、少し色づいた?

大和葛城山方面
太子温泉はリニューアル工事中なので、天然温泉「華の湯」で汗を流しました。




2022/11/17

大阪府/奈良県、金剛山(郵便道)

金剛山、郵便道。戦前、御所(ごせ)から金剛山山頂まで郵便を配達するのに利用されていた道。
高天原(たかまがはら)は日本神話で神々が住んだところ。高天原はどこにあった?宮崎県高千穂説が有力ですが、奈良県御所市の葛城山という説も有力で、その山麓の高天彦(たかまひこ)神社が登山口です。
高天彦神社の老杉参道
高天彦神社は銀杏の絨毯
はいいろしめじ?
山抜けの個所は梯子で迂回
御所の街が見えます
長い階段道
ダイトレに合流しました
下山後は かもきみの湯 に行きました


 

2022/11/12

2022/10/28

宮崎県/熊本県、市房山(1721m、二百名山)

宮崎県と熊本県の県境にある市房山。宮崎県側からアプローチしました。
五合目まで林道を利用してショートカット。林道は豪雨で寸断されているところの修復工事を行っていて、通行止めの立看があるのだけど、目をつぶって通してもらった。
林道工事は7合目付近まで完了しているが、五合目駐車場に車を停め、歩き出す。
七合目の造林小屋まではほぼ林道歩き。
石堂山

そこから、山道に入って、九合目までは緩やかに登り、九合目からは急登。アセビの群落で展望も広がるが宮崎県奥、椎葉村付近の山また山の光景。


草原状の所に出れば山頂は目の前。頂上まで、五合目から3時間弱。
山頂まで登れば、熊本側の展望も広がる。
熊本県側の展望

お天気良く、暑い位だけれど黒雲が接近してきたので、頂上をあとにした。駐車場まで、1時間半。
昨日の宿に戻り、温泉三昧。
また、クーポン、もらってしまった。どうやって使うか?頭が痛い(笑)。

2022/10/27

宮崎県、西米良温泉

尾鈴山登山を終え、翌日の市房山に備えて、今夜の宿は熊本県との県境、西米良村にある西米良温泉。
国道219号線を宮崎方面から西進して、一ツ瀬川に架かる、木造車道橋として日本一の支間を持つ「かりこぼうず大橋」を渡ると「ゆたーと」。「かりこぼうず」は西米良村のキャラクター。昔から村に伝承されている。夏は水の守り神、冬は山の守り神になる村の精霊。その「ホイホイ」という呼び声が狩りの勢子の呼び声ににていることから「かりこぼうず」と呼ばれるそうです。


かりこぼうず大橋

西米良温泉「ゆたーと」

お湯は、肌がスベスベになる美人湯(ナトリウム炭酸水素塩温泉)

コテージ(2寝室+キッチン+トイレ)は快適

西米良村は人口1000名弱。宮崎県で最も人口が少ない村で、面積の96%は山林という村ですが、立派な温泉施設でした。



2022/10/26

宮崎県、鉾岳(ほこだけ、1277m)


鹿川(ししがわ)渓谷の最上流部に聳える鉾岳。鉾岳。雄鉾(おんぼこ)、雌鉾(めんぼこ)からなり、雌鉾の日本最大級の花崗岩スラブは比叡山と並んでクライマーに人気のポイントとなっている。
延岡から高千穂町に向かう神話街道(R218)を西進し、網の瀬川の左岸沿いに北上。細い山道を上がっていくと、対岸に矢筈岳、前方に比叡山の岩壁が見えてくる。比叡山の登山口を過ぎると、道路工事中で、交互通行。さらに進むと、全面通行止めになり、右岸に誘導され、細い山道を不安を覚えながら進むと、本来の道に出て安堵した。
さらに、細い道を進んで、鹿川キャンプ場。



 細い山道を鹿川(ししがわ)キャンプ場まで走り、そこから登り始めます。ヤバイ所も結構多く、コースタイムより一時間以上のオーバー。