ハルカス美術館に円空展を観てきました。
円空は江戸前期に美濃に生まれ、全国各地を修行して歩き、各地に円空仏と呼ばれる、独特のスタイルの神仏を残しています。
その特徴は、素朴で荒々しい造形で、ナタやノミで勢いよくかたちを彫り出し、装飾や色彩を施すことなく、木そのものの素材感をむき出しにして、優しく微笑む観音像や、迫力に満ちた護法神像などを掘り出しています。
飛騨ではよく見かけますが、大峰山にも2度入山し、山上ヶ岳では越冬修行もしているそうで、その際彫られた4体は、今でも天川村の栃尾観音堂に祀られていています。昨年観ましたが、手が届く距離に無防備?に安置されていて、力強い刻線を観ることができました。
展示物の中には、円空らしからぬ普通の?仏像もありましたが、そこら辺に落ちていた木切れに彫られた「これが仏像?」というのもあり、「これやったら、俺でも彫れるなあ」と感じましたが、信仰心の薄い私には、木切れに仏を見出すことはできないだろうと感じました。
写真は撮影OKゾーンで撮ったものです。