南米周遊の旅から戻って、中5日で、またまた南米ペルーに来ています。
今回は、ペルーの首都リマの北500kmほどにあるブランカ山群とワイワッシュ山群のトレッキングが目的です。
南北8000kmにおよぶアンデス山脈の中で、核心部というべきこの山群は、リマから、バスで7時間もかかって不便だということで、人気も知名度もあまりなかったのですが、最近、この地域の中心地で山岳都市の標高3000mのワラスの北20kmのアンタというところに空港が開港し、リマから、1時間ほどで到着できるようになり、これから観光客や登山者やトレッカーが増えることでしょう。
カランクルンでは、30年位前からこの地域に注目し、何度も訪れて、沢山の山を登りまくっては、ペーニャと呼ばれる音楽酒場で踊りまくって、また近くの温泉プールで泳ぎまくってきましたが、ここしばらくは足が遠のいていて、今回訪れたのは15年ぶり位になると思います。
首都リマの空港も6/1から完全に新しくなった空港で運用を始めたようですが、乗客の動線は以前とすこしも変った気がしないし、入管の混雑も相変わらず、ボーディングブリッジや外構の工事がまだ済んでいない所が多かった。
アンタの空港は、ブランカ山群とネグロ山群の間の細い谷底にこじんまりと作られているが、乗客150人位のエアバスが楽々発着陸できるので、ネパールのルクラのような悲壮感は感じられない。
翌日からの行動の便宜のため、ワラスには戻らず、カウラスという空港近くの鄙びた村に宿を求める。
「モンターニャ jazz」と言う名の宿で、スイスの「モントルーjazz フェス」をもじった様な名前だけど、広い良く手入れされた芝生の敷地では、毎週のように音楽イベントが開かれ、点在するシャレー(山小屋)は本格的な暖炉があったり、ロフトが付いていたりと、居心地のいい宿だった。
6月12日、パロン湖のトレッキングに行きました。
カルワスの宿からパンアメリカンハイウエィを北上し、カラスという街から、アンデスの農村地帯をしばらく進み、斧でかち割ったようなパロン渓谷に入って行きます。
両岸には高差1000m以上ある磨かれた岩壁が聳えていて、ワンドイなどブランカ山群の衛兵を務めているようです。
しばらく走り、行き止まりとなって車を捨てます。土砂崩れで車道がえぐられたようで、作業の人が渡るのに手を貸してくれますが、水しぶきが凍っていて足元の石が滑りやすくてヤバかった。
車道はまもなく、終点となり、そこにエメラルドグリーンのパロン湖(4200m)が広がっていました。
奥の正面にピラミデ(5885m)。その右側にはチャクララフ(6112m)が半分ほど見えています。
パロン湖 |
チャクララフ峰 |
ピラミデ峰 |
ピラミデはその名の通り、端正な三角錐で、こちらに向いている稜は見るからに細くて、あそこを登るとなると、微妙なバランスを要求するされるな!なんて、登りも(登れも)しないのに目ではルートを追うオールドクライマーでした。
6月13日は、ユンガイという街から、リャンガヌーコ渓谷に入って行きました。
ユンガイは1970年に、ワスカラン方面からの大規模な土砂崩れに2万人もの人が飲み込まれたところです。
リャンガヌーコ渓谷は、その素晴らしい景観から、世界遺産にもなっています。
私たちもこの渓谷からワスカランをはじめ、たくさんの山に登りました。
今回は、ここからビスコ小屋に至り、そこで一泊して、翌日はラグーナ69という美しい湖を経由して、スタート地点に戻る予定です。
トレッキングのスタート地点は、清流が流れ、牧草を喰む牛たちが点在する、穏やかな場所です。ここから、斜面を緩やかに登り、ピスコ小屋を目指します。高度差800m.ゆっくりで3、4時間ですが、既に4000m近い高度があるので、息が切れます。
ピスコ小屋は立派な石造りの小屋です。15年くらい前に、ピスコ峰に登ったのですが、その時はどこから登ったのかな?このピスコ小屋の記憶はありません。
小屋からは、ピスコはもとより、ワスカラン、ワンドイ、チャクララフ、チョピカルキ…
チョピカルキは頂上直下に幅1m位のクレバスがあり、そこをジャンプしなければ、頂上に行けません。クレバスの向こう側は幅1m位の平地ですが、すぐに氷壁が立ちふさがっています。そこをジャンプして、すぐさまダブルアックスで向かい側の壁にピックを打ち込み安全を確保。ああ、怖わ〜。その時のドキドキ感が蘇りました。
翌日はラグーナ69をめぐってスタート地点に戻りました。思ったよりも、きつい、長い道で、車に到着した時は、バテバテで暗くなりかけていました。
この日は、ワラスのホテルに泊まりました。久しぶりのワラスです。
6月14日、まずブランカ山群を、一望する(はずの)ネグロ山群側のウイルカコチャ湖へいったが、残念ながら雲が多くてブランカ山群は見えなかった。雲がなければ、小さな池にブランカ山群が映り込み、素晴らしい景観になったのに、残念…。
ユンガイは1970年に、ワスカラン方面からの大規模な土砂崩れに2万人もの人が飲み込まれたところです。
リャンガヌーコ渓谷は、その素晴らしい景観から、世界遺産にもなっています。
私たちもこの渓谷からワスカランをはじめ、たくさんの山に登りました。
今回は、ここからビスコ小屋に至り、そこで一泊して、翌日はラグーナ69という美しい湖を経由して、スタート地点に戻る予定です。
トレッキングのスタート地点は、清流が流れ、牧草を喰む牛たちが点在する、穏やかな場所です。ここから、斜面を緩やかに登り、ピスコ小屋を目指します。高度差800m.ゆっくりで3、4時間ですが、既に4000m近い高度があるので、息が切れます。
ピスコ小屋は立派な石造りの小屋です。15年くらい前に、ピスコ峰に登ったのですが、その時はどこから登ったのかな?このピスコ小屋の記憶はありません。
ピスコ小屋の食堂
ベッドルーム |
チョピカルキは頂上直下に幅1m位のクレバスがあり、そこをジャンプしなければ、頂上に行けません。クレバスの向こう側は幅1m位の平地ですが、すぐに氷壁が立ちふさがっています。そこをジャンプして、すぐさまダブルアックスで向かい側の壁にピックを打ち込み安全を確保。ああ、怖わ〜。その時のドキドキ感が蘇りました。
翌日はラグーナ69をめぐってスタート地点に戻りました。思ったよりも、きつい、長い道で、車に到着した時は、バテバテで暗くなりかけていました。
この日は、ワラスのホテルに泊まりました。久しぶりのワラスです。
6月14日、まずブランカ山群を、一望する(はずの)ネグロ山群側のウイルカコチャ湖へいったが、残念ながら雲が多くてブランカ山群は見えなかった。雲がなければ、小さな池にブランカ山群が映り込み、素晴らしい景観になったのに、残念…。
ウイルカコチャ湖 |
プラス・ライモンディの群落
その後、アンデスの女王と呼ばれる植物、「プラス・ライモンディ」の群落地を見に行った。遠くから見ると、15mにも及ぶ、黒いサボテンか、鉛筆の芯のような植物が山の斜面にポツンポツンとはえている。12年毎に、黒い部分に、12,000個もの花が咲くそうだ。
その後はワイワッシュ山群に向かう。リマと結ぶパンアメリカンハイウェイで一番高い、コノコーチャ峠で、リマ方面に別れ、山間部に入る道へと進む。今までの穴ボコのあいた道路とは異なり、きれいに舗装されている。奥に鉱山があるので、大型の車の通行に耐えられる厚い舗装になっているそうです。
幹線からはずれ、通行車も集落も数が少なくなり、山奥に入っていく感じです。ウネウネ道を下って、だいぶ標高を下げた所に結構大きな街が出てきました。チキアンという35,000人程がすむ街です。以前は、鉱山で栄えたようですが、今は、過疎化が進んで、寂しい感じ。
この先には宿はないので、この街ホテルに泊まる。ホテルと言ってもネパールのエベレスト街道沿いのロッジの感じ。
あす、6/15は世界共通「父の日」。日本では、「母の日」のおまけみたいな扱いだが、ペルーでは、「ババの日」として祭日扱いで、街のレストランや商店は休んでいるところが多い。夕食はランチボックスとカフェで済ます。
6/15、天気は下り坂。チキアンからさらに奥に進む。と言ってもしばらくはウネウネ道をグングン下る。2時間ほど走って、鄙びた村にいたり、そこには鉄製の頑丈なゲートがあって、しばらく待っているとおぼさんがやって来て通行料を徴収。通行料は村の収入になるようだ。
この辺りの女性は、クスコやボリビア方面の女性が被っている山高帽ではなく、フェルトのカーボーイハットを粋に被っている。
ゲートを越えて車1台がやっと進める山道を進む。山を削って作った道は、谷側は数百メートル落ちていて、ゾクゾクする。
恐ろしい道をしばらく行くと、トレッキングを終えた9名のスペインチームに出会った。コックの女性がアルフォンソの知り合いなので、トレッキングの様子を聞く。
ワイワッシュ山群、一周フルコース9日間のコースで、ガイド、コック、スタッフが7、8名、アリエロ(馬使い)が4名、ロバが10頭、緊急用の馬2頭という構成。ここで、迎えのミニバスに荷物を積み替えているところだ。
その後はワイワッシュ山群に向かう。リマと結ぶパンアメリカンハイウェイで一番高い、コノコーチャ峠で、リマ方面に別れ、山間部に入る道へと進む。今までの穴ボコのあいた道路とは異なり、きれいに舗装されている。奥に鉱山があるので、大型の車の通行に耐えられる厚い舗装になっているそうです。
幹線からはずれ、通行車も集落も数が少なくなり、山奥に入っていく感じです。ウネウネ道を下って、だいぶ標高を下げた所に結構大きな街が出てきました。チキアンという35,000人程がすむ街です。以前は、鉱山で栄えたようですが、今は、過疎化が進んで、寂しい感じ。
この先には宿はないので、この街ホテルに泊まる。ホテルと言ってもネパールのエベレスト街道沿いのロッジの感じ。
あす、6/15は世界共通「父の日」。日本では、「母の日」のおまけみたいな扱いだが、ペルーでは、「ババの日」として祭日扱いで、街のレストランや商店は休んでいるところが多い。夕食はランチボックスとカフェで済ます。
6/15、天気は下り坂。チキアンからさらに奥に進む。と言ってもしばらくはウネウネ道をグングン下る。2時間ほど走って、鄙びた村にいたり、そこには鉄製の頑丈なゲートがあって、しばらく待っているとおぼさんがやって来て通行料を徴収。通行料は村の収入になるようだ。
この辺りの女性は、クスコやボリビア方面の女性が被っている山高帽ではなく、フェルトのカーボーイハットを粋に被っている。
ゲートを越えて車1台がやっと進める山道を進む。山を削って作った道は、谷側は数百メートル落ちていて、ゾクゾクする。
恐ろしい道をしばらく行くと、トレッキングを終えた9名のスペインチームに出会った。コックの女性がアルフォンソの知り合いなので、トレッキングの様子を聞く。
ワイワッシュ山群、一周フルコース9日間のコースで、ガイド、コック、スタッフが7、8名、アリエロ(馬使い)が4名、ロバが10頭、緊急用の馬2頭という構成。ここで、迎えのミニバスに荷物を積み替えているところだ。
仕事を終え、嬉しそうなロバたち |
仕事を終えたアリエロは山中の村に戻っていく
ワイワッシュ山群の最高峰イエルパハーは稜線が見えない |
そこからは幅5m、水深20、30cmの水流を4駆で通過。さらに30分ほど進むと、草原状となって、車で行けるのはここまで。周りには石積の(ネパールでいうところの)カルカが数カ所あり、牛が草をはんでいる。谷奥には、ワイワッシュ山群の最高峰イエルパハーの雪壁が見えるが、稜線は厚い雲に覆われている。
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